フケ症の原因と対策

髪を洗ったばかりでもすぐフケが出る人がいます。フケは他人に不快感を与えるばかりでなく、本人にもカユミなどを伴うので嫌なものです。それに、もっと困るのは抜け毛のいちばんの原因にもなるのです。

フケ症には大きく分けて二つのタイプがあります。一つは、皮脂腺の機能が低下したために皮脂が出なくなり、頭皮が乾燥し、荒れて皮膚の角質屑がはがれ落ちる現象です。これを、「枇糠性のフケ症」と言い、外見上はパラパラした小さなフケが出るのが特徴で、お
年寄りや乾燥肌のかた、アトピーのかたの中にまれに見られます。

 

治療方法は「乾燥性のフケ症」の場合は、シャンプーはやや控えめにして(三日に1回ぐらい)、コレステリン、スクワランなどの入ったオイル系のシャンプーか、もしアトピーのかたでしたら指定成分のなるべく少ないアミノ酸系のシャンプーが良いと思われます。

もう一つは、その反対で皮脂の分泌が多すぎて、その皮脂が酸素や紫外線などにより酸化し頭皮に遊離脂肪酸や過酸化脂質という毒性物質に変わり、それが皮膚に炎症を起こし皮膚の角質層が溶かされ、はがれ落ちてフケになるタイプです。これを「脂漏性のフケ症」(脂漏性皮膚炎)と言い、ベットリとした糠状の大きめのフケが出てカユミを伴うのが特徴です。これがやっかいなことに、皮脂腺の肥大によって毛根の毛け基加抑しつぶされ、毛根が栄養障害を起こすので、抜け毛が多くなります。

実はフケ症の90%以上はこの脂漏性のフケ症なのです。若い人で皮脂が多く出て、顔にニキビや吹き出物ができたり、小鼻のまわりが赤くなっている人は頭皮もこのタイプだと思ってください。

「脂漏性のフケ症」はホルモンの関係上、女性より男性に多く『女性では若いに女性』更年期のホルモンバランスの狂いから)、古くはこれらの治療に硫黄の化合物である二硫化セレンやサリチル酸など角質溶解剤や角化抑制剤などが使われていました。しかし、これらの成分は長期間使うと健康な皮膚の角質層まで溶かすので現在は一部のメーカーでしか使われていません。

最近の研究ではこの「脂漏性皮膚炎」の原因が真菌の一往であるマラセチア菌であることがわかりました。治療方法としては殺菌作用のあるシャンプーで毎日洗うことです。

また、その菌を殺すのに現在いちばんフケ症の治療に使われているものに「ジンクピリチオン」や「オクトピロックス」という成分があります。これらは、強力な殺菌と抗酸化作用によって、フケ、カユミの原因になる過酸化脂質(皮脂が酸化してできる毒物)を分解して頭皮の老化も防ぐ、より積極的な効果があります。強力な抗菌作用で頭皮の常在菌の増殖を抑制して、頭皮や髪の臭いまで防いでくれます。

ただし、これらのシャンプーでも治療できない場合は皮脂科の診察をお勧めします。より強力な抗真菌外用薬(ケトコナブール)や抗真菌剤人りのシャンプー(硫酸ミコナゾール)が非常に効果があることが臨床試験で証明されております。ただしこれらの抗真菌製
剤は市販されてはいないので、医師の処方がなければ使えません。

実際に、これらを使ったシャンプーと育毛剤を併用することで、脂漏性脱毛の人の髪が増えてきたという例が数多くあります。

 

  1. 脂漏性のフケは放置しておくと髪が薄くなりやすい。治療法は髪を毎日洗いシャンプーをフケ症用(オクトピロックスやジンクピリチオン配合)に変えることでカンタンに治る。
  2.  乾燥性のフケ症は、添加物の少ないアミノ酸系の肌にやさしいシャンプーに変えると良くなる。
  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • Buzzurlブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する
関連記事
  1. 抜け毛が枕やシーツに10本以上で危険信号
    髪は健康な状態でも一日50本から100本は抜けるのですが、これが150本から200本を超えると危険信号です。日安は朝起きた時、まくらやシーツに10本以上の抜け毛があると危ないと言えるでしょう。
  2. フケ症の原因と対策
    脂漏性のフケは放置しておくと髪が薄くなりやすい。治療法は髪を毎日洗いシャンプーをフケ症用(オクトピロックスやジンクピリチオン配合)に変えることでカンタンに治る。 乾燥性のフケ症は、添加物の少ないアミノ酸系の肌にやさしいシャンプーに変えると良くなる。
  3. 髪を傷めず素早くスタイリングを決めるには?
    スタイリング剤は少量でもつけたほうがドライヤーの熱や紫外線、乾燥から髪を保護し髪を動かしやすくする。スタイリング剤は髪が濡れている状態でつけたほうが、髪に平均してつけられる(ただし部分的につける場合は乾いている時が良い)。 スタイリング剤は絶対、地肌につけてはいけない。
  4. 髪を傷める習慣(濡れたままで寝る、ブラッシング、縛る)
    夜、髪を洗つたら寝る前にドライヤーでしっかり乾かし、「絶対に濡れたままで寝ない」こと。枝毛、切れ毛の原因になる。 強いブラッシングは髪と地肌に良くない。抜け毛を増やし、髪を傷つける(脱毛、枝毛、切れ毛の原因)。 髪をゴムなどで強く縛るとその部分の髪がつぶれてクセ毛の状態になる。また、髪を縛つたまま寝ると抜け毛が多くなる(結髪性縮毛、脱毛の原因)。
  5. 理想のシャンプーとトリートメントとはどんなものか?
    理想のジャンプーとトリートメントは、原料の界面活性剤が髪や肌の中にある成分、アミノ酸でつくられたものである。髪や肌を傷めず、環境にもやさしい。
  6. あなたは台所用洗剤で髪を洗っている!?
    日本にシャンプー出回り始めた昭和30年ごろのシャンプーはABS系(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)といわれる「合成洗剤系シャンプー」が中心でした。俗に言う石油系の合性洗剤です。台所用洗剤と同じで、汚れはよく落ちますが、皮膚に対する毒性が強く、髪の中のたんぱく質なども分解し、外へ出してしまうので、髪を傷める原因をつくりました。まさに、枝毛や切れ毛を気にする人たちが急に増え始めたのもこのころでした。
  7. リンスとトリートメントはどこが違うの?
    「リンス」は髪の毛の表面だけの処理で効果は一時的。「トリートメント」は髪の内部の失った毛髪たんぱく質(髪の成分)の補充をするので効果に持続性がある。良質のアミノ酸系ジャンプーとトリートメントさえ使えば、もうリンスは要らない。
  8. シャンプーやリンスの成分「界面活性剤」とは?
    界面活性剤とは水と油を仲良く(乳化)させて汚れを分解し、落としやすくするもの。その中で天然型と合成型の界面活性剤があり、合成型は髪の中のたんぱく質を外に流し、髪が傷む原因をつくりやすい。合成界面活性剤は、皮膚にたんぱく変性を起こし、皮膚表面だけでなく、細胞や遺伝子を破壊し、人体だけでなく、川や海の汚染につながり、環境破壊をおこす。
  9. 髪の毛の構造とは
    髪の毛が傷むということは、髪の中のマトリックス(ケラチンなどのたんぱく質)が髪の外に流れ出すことにより、保湿作用がなくなり乾燥してキューディグルがはがれ落ちるなどして、髪がきしんだり、枝毛、切れ毛になったりすること。
  10. シャンプーでは髪を洗わない!?
    シャンプーは髪の毛を洗うのではなく地肌を洗うのです。髪の毛を必要以上の力でゴシブン洗うと髪の毛どうしがこすれ合い、髪の表面のキュティクル(毛表皮)をはがしてしまうので髪が傷み、枝毛や切れ毛の原因をつくります。